- 脱毛の仕組みは光脱毛と医療脱毛は同じ
- いずれも皮膚表面には影響なく毛根だけを処理
- 「効果が違う」医療レーザー脱毛のみ永久脱毛
大井美恵子先生に当サイトのインタビュアーが質問をしてみました。
―― 脱毛は何歳からできる?
大井先生: クリニックやエステによって脱毛を受けられる年齢は異なります。子供向けに脱毛をしているサロンやクリニックもありますが、脱毛の効果とA1言う点を考えると、18歳から20歳などホルモンバランスが安定してから脱毛をすることをお勧めします。技術的には何歳でも脱毛することはできますが、ホルモンバランスが安定する頃までに脱毛マシンのレーザーや光を照射することで、体に刺激を与えてしまい、体毛の量や太さなどに影響を与えてしまう事も考えられます。顔も産毛なども子供の時に目立っていても、ホルモンバランスが安定すれば、産毛になり目立たなくなってきます。お子さんの脱毛を検討する場合、相談を受けた場合、こういったホルモンバランスのことを一度話し合ってから検討することをお勧めします。また、18歳以下の未成年者の場合、契約には親権者が同席して、親権者の同意が無ければ、契約をすることができません。
―― 脱毛当日の肌ケアはどうすれば良いですか?
大井先生: 脱毛は皮膚の下数ミリの場所で毛根を熱で処理しており、極端な言い方をすれば、毛根部分がヤケドした状態になっています。当然、皮膚表面は乾燥した状態になっており、肌トラブルを防ぐために、保湿ケアが重要です。ただ、一概に保湿をすれば良いと言うものではなく、脱毛の機械によって後処理の方法が変わるので、脱毛の機械によって、それぞれ後処理のベストな方法をスタッフの方に聞くとより良いと思います。
―― 脱毛当日はお風呂に入っても大丈夫?
大井先生: 脱毛当日はデリケートな状態になっているので、湯船にはつからず、ぬるめのシャワーで流す程度がオススメです。湯船は細菌が繁殖しやすく、毛穴が開いた状態の脱毛後の患部にもし、細菌が入ってしまったら大変です。翌日からは、いつも通り、お風呂に浸かって問題ないです。当日だけは我慢しましょう。
―― ワキ脱毛をするとワキガが治るって本当?
大井先生: 毛根は毛穴から生えており、ワキガの臭いの元は、アポクリン腺と言われる別の個所から発生するので、脱毛とは因果関係がありません。 また、ワキガと思っている人も実はそうでないケースもあります。汗は空気中に漂う細菌類を集めやすく、脇から出た汗がワキ毛に付着し、その汗に付着した細菌類が臭いの原因になっていることも多く、そういった意味からワキの毛を処理することで、ワキの臭いが緩和されるという事はあるかもしれません。
―― ワキ脱毛をすると脇汗が増えるって本当?
大井先生: 脇の毛があるころは、わきの下から出てきた汗がワキ毛に付着していたが、ワキ毛が無くなったことで、体感として汗の量が増えたと感じてしまうためで、汗の量自体が増えることはありません。
―― 脱毛当日までに施術箇所の自己処理(除毛)方法は何かオススメ?
大井先生: 電気カミソリが一番のオススメで、もし、電気カミソリが無い場合は普通のカミソリで除毛することをお勧めします。 ドラッグストアなどに行くとムダ毛の処理アイテムにかなりの選択肢があります。例えば、塗布して、数分待ってシャワーなどで洗い流す事でムダ毛を処理できる除毛クリームがありますが、処理後に肌がヒリヒリする経験をしたことがある方もいるかと思いますが、肌が弱い人にはあまりお勧めできません。肌の状態によっては脱毛を当日に断られることもあります。 また、毛抜きもオススメできません。毛抜きは、他の除毛方法に比べて、毛の切断面が残らず、キレイに処理できるので、人気の処理方法と言えます。ところが、毛を抜く際に毛根ごと抜く等、毛根を傷付けてしまう事もあり、脱毛マシンから照射される光やレーザーが本来の効果を発揮できない可能性もあり、オススメできません。 塗布して一気に引きはがすことで、毛を一気に抜きとる脱毛ワックスも毛抜き同様、毛根を傷つける可能性があり、更に皮膚の一部も引きはがしてしまい、肌トラブルになってしまう可能性もあり、おすすめできません。 そういった消去法的な理由になりますが、カミソリで有れば、きれいに剃ることができ、オススメの自己処理方法と言えますが、カミソリも逆剃りをしてしまうと、剃る際に皮膚を引っ張ってしまい、肌を傷つける可能性もあり、逆剃りに注意して、剃るようにしましょう。また、電気カミソリがあれば、より安全に処理ができるので、電気カミソリが一番オススメの自己処理方法と言えます。
―― 生理中でも脱毛できる?
大井先生: 脱毛サロンやクリニックによって見解は分かれますが、施術台に血が付くことで感染症の問題など想定されることから、基本的に、VIOラインやお尻を脱毛する場合は、断られることが多く、また、全身脱毛のコースの場合、これ等のパーツを避けて脱毛することになるでしょう。また、それ以外の部位でも、そもそも生理の状態はホルモンバランスが不安定な状態ということで、脱毛の刺激によって、余計に毛が生えてくるような事もあり得るので、その他の部分の脱毛も断られることはあります。予約をする際は、生理の予定日を外すなど、また、すでに予約済みの場合は、脱毛をする日を調整すべきか予約しているサロンやクリニックに相談することをお勧めします。
―― 妊娠すると脱毛できない?
大井先生: 妊娠すると生理が止まり、ホルモンバランスが崩れやすく、脱毛自体出来ないわけではないですが、脱毛の光やレーザーの刺激によって、すでに脱毛を完了した場所から毛が生えてくる等、毛の量や濃さなどに変化を及ぼす可能性があるので、出産するまで脱毛に関しては、施術を断るエステやクリニックが大半かと思われます。
―― 出産後すぐに脱毛できる?
大井先生: クリニックや脱毛サロンなどで各運運営の方針で異なりますが、基本的には出産直後の脱毛はお勧めできません。出産直後はホルモンバランスが不安定で、脱毛の刺激によって、毛が余計に増える、毛が太くなるなど想定外の事態が懸念されるので、ホルモンバランスが安定したタイミング、生理が2回安定的に訪れるようになる等、落ち着いてきてから再開することをお勧めします。
藤堂紗織先生に当サイトのインタビュアーが質問をしてみました。
――予防接種やワクチン接種した日は脱毛してもいいですか?
藤堂先生: 予防接種前の場合、脱毛後は肌の状態が乾燥しておりデリケートな状態になっており、予防接種を受けてしまうと、肌が赤くなるなど肌トラブルにつながる可能性があります。また、脱毛前の予防接種もリスクがあり、予防接種の結果肌が腫れあがることもあります。そんな状態で脱毛をすることができません。 また、ワクチン当日の脱毛も避けたほうが良いです。新型コロナウィルスのワクチンには副反応が出る人も多く、発熱や倦怠感がある状態では、そもそも、通う事も難しいかもしれないですし、通えたとしても体調が万全でない場合、脱毛を断られる場合もあります。 予防接種やワクチン接種の予定がある場合は、前後数日明けて脱毛の日程を組みましょう。
――脱毛で色素沈着が治るって本当ですか?
藤堂先生: 色素沈着はエステの脱毛マシンの光や医療脱毛レーザーで治ることはありません。元々カミソリなどで自己処理していた結果で黒ずみができていた場合、脱毛をすることで毛が無くなり、自己処理不要になった結果で改善されていくという事はあり得ますが、脱毛マシンの効果として色素沈着が治るという事はありません。
――脱毛でシミが取れるって本当ですか?
藤堂先生: エステや医療脱毛の脱毛マシンが毛根のメラニンに反応させて脱毛をしており、シミもメラニン色素が原因の為、反応して、色が薄くなるといった効果はあり得ます。 また、逆に一時的に浮き出てくることでシミが目立つ場合もありますが、繰り返し通って脱毛することで、最後は瘡蓋(かさぶた)になって自然と落ちていきます。ただし、脱毛が目的なので、シミに対する効果を保障するものではないです。
――医療脱毛は麻酔を使えば痛くないでしょうか?
藤堂先生: VIOラインや脇の下、男性であれば、口の周りや鼻の下、顎の骨付近の脱毛は、脱毛マシンで毛根を熱処理する際に生じる熱が付近の神経に「痛み」として通じやすく、痛みが苦手という人には、厳しい施術になる可能性があります。 最近では、脱毛マシンも進化し、熱が傷みの原因と言う事で、冷たい空気を噴射するタイプや、ハンドピース自体が冷却されているような機械も増えていますが、痛みを緩和する程度で痛みを完全に無くせるわけではありません。 どうしても「痛み」が苦手という人には、「麻酔」と言う選択肢がります。 現在処方されている麻酔は主に2種類で、塗布することで痛みを感じにくくさせる「表面麻酔(クリーム麻酔)」と鼻マスクをして笑気ガスを吸い込むだけで麻酔ができる「笑気麻酔」の2種類があります。 笑気麻酔は吸い込んでから効果が表れるまで数分ですが、表面麻酔の場合は効果が表れるまで30分前後かかるので、少し早めにクリニックに通う必要があります。
――日焼けしていると脱毛しない方がいいでしょうか?
藤堂先生: 一部を除いて、医療脱毛でもエステの光脱毛でも、基本的には日焼けした肌に脱毛をすることはできません。 いずれの脱毛も毛の成長サイクルを利用した脱毛法で、毛根では毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで毛を成長させています。細胞分裂する際に同時に黒色のメラニンも分泌して毛の色を黒色に染めていますが、分泌している時の黒色のメラニンには、脱毛マシンの光を吸収しやすいという性質があり、光やレーザーを吸収した毛根は熱が生じて、その熱が毛根を処理していきます。 日焼けは、太陽の紫外線を体が浴びる事で、体内のメラニンが紫外線に反応して肌の色を黒く染めていく、つまり黒色のメラニンが拡がった状態と言えます。そんな皮膚表面に脱毛マシンの光やレーザーを照射するのは危険です。その為、日焼けしてしまった場合は、一旦、日焼けが落ち着いてから通うようにしましょう。また、見た目に日焼けが落ち着いていても、皮膚の下ではまだ、日焼けが拡がっている状態の可能性もあるので、日焼けした日から、2週間から1か月程度は間隔を空けて通うのがオススメです。 ただし、最近では、日焼けした肌でも脱毛可能な蓄熱式脱毛という手法があり、蓄熱式は黒色のメラニンに向けて照射しているのではなく、毛の成長をコントロールするバルジ領域に向けて照射している脱毛法で、一般的な脱毛法よりも低温のレーザーを照射しており、日焼けした肌でも脱毛は可能です。ただし、日焼けしすぎて肌が真っ赤に炎症している状態の場合は、肌がヤケドしているのと同じなので、そんな肌に照射すると肌トラブルの原因になるので、蓄熱式でも日焼けの状態に左右されるので、ご注意を。
――皮膚科と美容整形外科で比較!医療脱毛に違いはありますか?
藤堂先生: 医療脱毛を提供しているのは、美容皮膚科や美容整形外科などの医療機関です。 施術に使っている脱毛機に関して、医療機関ごとにそれぞれ特色を出しているので違う事はありますが、美容皮膚科、美容整形外科といった診療科によって異なることはありません。 細かい話ですが、違いがあるとすれば、美容整形外科は体や顔などのパーツを整形することに関する専門家であって、美容皮膚科は、色素沈着、アトピー性皮膚炎、多毛症、シミ、アザ、乾燥、肝斑、そばかす、ニキビ、湿疹など皮膚に関する専門家と言う事です。 もし、敏感肌で悩んでいる人や、上述のような肌トラブルを抱えている人であれば、脱毛の際に相談しやすいですし、万が一、脱毛マシンのレーザーを照射されて肌トラブルなどがあった場合、ケアがより適切である可能性もあります。 そういった側面もあるので、肌に関して気になる人は、美容皮膚科や美容皮膚科を診療内容として提供している医療機関を選ぶというのも、医療脱毛を検討する際の材料になるかも知れませんね。
――硬毛化って何ですか?
藤堂先生: 原因は不明でメラニン色素が薄い毛などに、脱毛マシンの光やレーザーを照射することで、それ自体が刺激になって、そもそも、色素が薄い毛が生えていた部位にもかかわらず、太くて硬く、濃い毛が生えてきてしまう現象です。 施術後、他の毛に比べて、一部だけ目立って生えてきます。施術後2か月程度で気づくので、もし、硬毛化の可能性を感じたら、その部分は剃らずに、相談しましょう。
「エステ比較.jp」で掲載されているエステサロン、脱毛サロン、医療機関であるクリニック等様々ございますが、どこを選ぶか、何を参考にすればよいのか?後悔しないサロン、クリニック選びのコツを紹介していきます。
最近では脱毛がかなり身近になり、脱毛サロンや医療脱毛を行っているクリニックも増えました。同時に脱毛できる部位やメニューも豊富になりました。さらに、お財布に優しい料金体系になってきました。そんな脱毛サロンや医療脱毛について説明します。
エステの脱毛と医療脱毛の原理は似ています。毛の成長の仕組みを利用した脱毛方法です。皮膚の下数ミリの場所にある毛根では、血管に毛乳頭が付着し血液中の栄養を吸収し、毛母細胞で細胞分裂を繰り返す事で毛を成長させます。また、同時に黒色のメラニン色素を分泌し毛の色を黒く染めるのですが、この分泌しているメラニン色素には脱毛マシンから照射される光やレーザーを吸収しやすい性質があります。レーザーや光から照射された熱エネルギーで毛根を処理して脱毛を成立させています。つまり皮膚表面に影響なく、毛根だけを効率的に狙い撃ちできる脱毛方法です。
画像出典: レナトゥスクリニック 医療脱毛とエステ美容脱毛どちらが良い?併用・効果・機械・痛み・回数・価格の違いを医師が解説
脱毛は、毛根にヤケドを負わせているようなものなのですが、脱毛サロンやエステの脱毛で使用されている脱毛機は出力が弱く、毛根にダメージを与える程度の効果しか無く、時間がたつと毛が生えてきます。満足のいく脱毛が完了するには時間がかかります。 医療脱毛は、脱毛機の出力が高い為に、しっかり処理することが可能で、医療脱毛のみが永久脱毛が可能です。
脱毛当日から起算して、10日前後で自然と毛が抜け落ちてきます。
黒色のメラニン色素に反応する仕組みを利用して脱毛をしているので、例えば、日焼けした肌などは紫外線によって皮膚に黒色のメラニン色素が拡がっている状態です。火傷の原因となるため、光脱毛やレーザー脱毛を行えません。ホクロやタトゥーなどもその部分を避けて脱毛するのが一般的です。
また、飲酒した後の施術もNGで、そもそもマナーの問題もありますが、アルコールは血液の流れを促進し、皮膚表面が乾燥肌のような状態。脱毛は毛根を熱処理して行くので、乾燥を促進し、赤く腫れあがり、痒みを誘発する可能性があります。同様の理由で運動後の脱毛もオススメできません。
また、薬を服用している場合は、注意が必要です。脱毛マシンからの光の照射によって、副作用が出ることもあります。光線過敏症になる薬もあるため、医師や薬剤師に確認しましょう。
神経が集中している箇所は脱毛の際に生じる熱が「痛み」として神経に伝わりやすく、 特に毛の色が濃く太いワキやVIOライン、男性のヒゲなどは熱を集めやすく、更に「痛み」を感じやすくさせます。 最近では冷却装置を搭載するなど、痛みを軽減できる脱毛機が増えています。 また、この後説明させて頂く蓄熱式の脱毛法も痛みを感じさせにくい脱毛法です。
どうしても痛みに耐えられない場合は、クリニックであれば、麻酔クリームの使用が可能で、 皮膚表面に塗布することで効果を発揮する表面麻酔(クリーム麻酔)や、 吸い込むことで麻酔効果を発揮する笑気麻酔という選択肢もあります。 痛みが気になる方は、初回のカウンセリングの際に麻酔を使用できるか確認されることをお勧めします。
エステや脱毛サロンの光脱毛も、医療機関で行われる医療脱毛も毛の成長サイクルである「毛周期」を利用した脱毛方法です。 今は生えている毛は「成長期」の毛で、毛根では血管から毛乳頭が血液中の栄養を取り出し、その栄養を元に毛母細胞で細胞分裂を繰り返して、体毛を伸ばしています。
やがて成長は止まり「退行期」になり、自然と毛が抜け落ち「休止期」に入ります。
脱毛の仕組みでも説明しましたが、脱毛マシンの光を毛根が吸収できるのは毛根で細胞分裂を繰り返している状態の毛根です。
つまり「成長期」の毛根のみ、脱毛マシンの光やレーザーが効果を出します。ただし、全ての体毛が成長期ということは無く、全体の15%から20%が成長期の毛根で、残り約80%の毛根は休止期や退行期にあり、脱毛マシンの光やレーザーを照射しても効果はありません。
部位別の毛周期比較表
部位 | 成長期 | 休止期 |
---|---|---|
頭髪 | 2年~6年 | 3~4か月 |
顔・口周りのヒゲ | 4か月~1年 | 2~3ヶ月 |
ワキ | 4か月 | 3か月 |
腕 | 3~4か月 | 4~5か月 |
脚 | 4か月 | 6か月 |
VIO | 1~2年 | 1~1年半 |
個人差や部位別の毛の特長も異なるので、一概には言えませんが、単純に20%分を1回の通いで脱毛できると考えると100%にするためには5回以上は通う必要があるという事です。
部位 | 自己処理が
楽になるまで |
自己処理不要
になるまで |
---|---|---|
顔 | 約8回 | 約10回 |
ワキ | 約5回 | 約6回 |
腕 | 約5回 | 約6回 |
VIO | 約8回 | 約10回 |
脚 | 約5回 | 約6回 |
男性の場合、毛の濃さや太さは個人差が大きいのですが、 5-10回程度の通いとなるでしょう。通う回数には個人差があるので、どうしても気になる方は、初診の段階でどの程度通う必要があるのか、目安を医者に確認してみましょう。
部位 | 自己処理が
楽になるまで |
自己処理不要に
なるまで |
---|---|---|
ヒゲ | 5~7回 | 8~10回 |
ワキ | 5~7回 | 8~10回 |
腕・すね毛 | 5~8回 | 9~12回 |
胸・腹・背中 | 5~8回 | 9~12回 |
VIO | 5~8回 | 9~12回 |
サロンでも医療脱毛でもそれほど変わりません。毛周期に合わせて大体2か月から3か月おきに通いになります。
「完全にツルツルの無毛状態にするのか?」
「毛の量を少なくするだけなのか?」
脱毛のゴールをどこに設定するのか?部位別な毛の特長、毛の量や太さの個人差はありますが、1回の通いのスパンが2か月から3か月おきなので、先ほどの通う回数の比較表と見比べてみると、女性の腕や足であれば、5回から6回の通いが必要になるので、10か月から18か月程度の期間がかかることが分かります。
通う期間の目安は次の比較表の通りです。こちらも医療脱毛の通う回数を元に算出されているので、効果の弱いサロンの光脱毛ではかなりの回数を通事になると覚悟しておく必要があります。
部位 | 自己処理が
楽になるまで |
自己処理不要
になるまで |
---|---|---|
顔 | 16~24か月 | 20~30か月 |
ワキ | 10~15か月 | 12~18か月 |
腕 | 10~15か月 | 12~18か月 |
VIO | 16~24か月 | 20~30か月 |
脚 | 10~15か月 | 12~18か月 |
従来の脱毛法は熱破壊式が多く、最近では新たに蓄熱式脱毛という脱毛法が出て来ました。従来の熱破壊式は毛を伸ばす毛根の毛母細胞や毛乳頭をターゲットにした脱毛法ですが、蓄熱式脱毛(SHR)は毛の成長を促すバルジ領域をターゲットにした脱毛方法で、熱破壊式脱毛の欠点を補えるようなポイントがいくつかあります。
従来の熱破壊式が毛母細胞や毛乳頭をターゲットにレーザーを照射する際にはじかれたような痛みを感じますが、蓄熱式は低温で毛根よりも皮膚表面にあるバルジ領域にレーザーを連射します。レーザーの出力が低く済むため、痛みを感じにくいという特徴があります。
従来の熱破壊式脱毛法が毛母細胞で分泌される黒色のメラニン色素に向けて照射しているので、色素の薄い顔の産毛などは得意ではありません。蓄熱式はバルジ領域に向けて照射しているので、毛の濃淡は関係なく、産毛も問題なく脱毛できます。
蓄熱式は毛根の黒色のメラニンに向けてレーザーを照射しているわけではないので、日焼けした箇所、ホクロ、タトゥーなど肌の色は関係なく、脱毛ができます。
熱破壊式は狭い範囲を1ショットずつ熱処理していくのに対し、蓄熱式は広い範囲を連射していくことが可能ですので、短時間で処理することができます。
蓄熱式は低い温度のレーザーを連射して脱毛していくので、皮膚表面の負担が軽減されており、アトピー性皮膚炎の方や、敏感肌の方でも安心して脱毛することができます。
ここまでの説明では蓄熱式は至れり尽くせりといったイメージがありますが、デメリットも勿論あります。
蓄熱式は毛母細胞や毛根を直接処理するわけではなく、バルジ領域をターゲットとします。バルジ領域は毛母細胞に「細胞分裂して毛を伸ばせ!」という指示を飛ばす、言わば司令塔です。そんな司令塔を処理した後も、しばらくは細胞分裂を繰り返し、しばらく毛の成長は続きます。熱破壊式であれば、脱毛後10日前後で自然と抜け落ちますが、蓄熱式では少し長く、2週間程度で抜け落ちます。その為、脱毛の効果を鈍く感じるかも知れません。
光脱毛の場合、照射される光の波長がシミや色素沈着を改善させる波長と非常に近く、また、真皮に熱が伝わることで肌の色素のトラブルが改善するとともに、コラーゲンの生成を促進し、肌のハリをもたらしてくれます。
「何となく痩せそうだから」という理由で契約を検討している人向けに、太りやすい理由と、痩せるためのエステのロジックを理解すると、契約する意味を感じるかも知れませんね。
体重は単純に摂取カロリーと消費カロリーのバランスです。消費を司る基礎代謝能力は加齢とともに落ちていきます。その為に「昔と同じ量しか食べていないのに体重が増える」という事になります。
また、太ももや足にあるセルライトも同様に代謝能力の低下が原因です。エステでおこなうメニューはこの代謝能力を高めることを主目的にしたメニューを用意しています。
「幾ら食事制限や運動をしても痩せないし、セルライトも取れない」という人もいますが、代謝のよい状態とは、血液やリンパの循環がスムーズで、老廃物をきちんと排泄させることのできる状態です。血管を通る血液が筋肉運動に刺激されて温められて、脂肪がリンパに流れて排出されていくのが本来のあるべき姿です。 生活リズム、姿勢の乱れ、運動不足による筋力低下など原因で血管の流れやリンパの流れを阻害して脂肪が徐々に蓄積されてまうことがあります。どれだけ食事制限や運動をしても、代謝能力が落ちている為に、結果が出ないケースが多く、エステの痩身メニューはここにテコ入れをして成立しています。
最近では超音波を利用して脂肪細胞を破壊するキャビテーションや、ラジオ波を利用して深部を温めて脂肪分解を促進し、脂肪が破壊または分解された状態に、EMSで電気の力で筋肉運動を強制させることでより脂肪の燃焼を促進させることが可能です。キャビテーションやインディバなどで血管やリンパの流れを阻害していた凹凸のあるセルライトなど脂肪の塊が無くなったところに、ハンドマッサージで老廃物を流していく施術を行います。カッピングなどで血流を整えるサロンもあります。
このように老廃物が流れやすい体作りをしたところで、ヒートマットや、遠赤外線ドームなどを使用し、老廃物を排出させていくことで短時間でサイズダウンを行っていきます。
エステの痩身メニューは数あるメニューを組み合わせて、その人の状態に合わせ、基礎代謝能力をあげていくことが基本にあります。
気を付けたいのは、よくEMSだけのメニューや、ハンドマッサージだけのメニューなどありますが、 基礎代謝をあげるためには、コンビネーション治療が有効です。安いからというだけで、1メニューだけやってみるというのは 効果不十分な可能性があります。サロンの公式サイトや、カウンセリングで基礎代謝をあげて排出を促すメニューかどうか、しっかり確認してから検討しましょう。
メニュー | 施術内容と期待される効果 |
---|---|
キャビテーション | 超音波を利用して脂肪細胞を破壊していくメニュー。
即効性があるが、マシンを押し当てられてゴリゴリして痛いかも |
インディバ | ラジオ波を利用して、深い部分を温めて脂肪を分解していく。
即効性が無いが、痛くない |
EMS | パットを患部に当てて電気の力で筋肉運動を強引に促進 |
カッピング | 吸引とも言われており、真空の状態のカップを背中などに当てる。
強引に血行を促進、カップの跡が残りやすい |
遠赤外線ドーム | 赤外線は体の深部にとどきやすく、サウナほどの高温ではない。
体を温めて一気に老廃物を汗と共に排出させる |
運動は筋肉量を増やすことで代謝を上げることが可能です。ただし、効果的に筋肉運動をさせないと意味がありません。そこでノウハウのあるトレーナーとマンツーマンで行うパーソナルトレーニングが最近ブームになってきています。 お尻や太もも、ふくらはぎ、肩、二の腕、胸など大きな筋肉から鍛えることで基礎代謝が上がりやすくなります。
トレーニングをすることで同時に姿勢もよくなります。一例ですが、骨盤が前傾になると背中が反り返った姿勢になり、その結果お腹が出やすくなります。逆に骨盤が後傾になると猫背になり下腹部が出てしまうといった傾向があるので、このような姿勢による体形の崩れを改善してくれます。
トレーニング後にアミノ酸を摂取することで筋肉の回復を促進し、消費力を高めてくれます。運動後の30分以内のゴールデンタイムと言われている時間内にプロテインを摂取できればアミノ酸効果は高まります。
運動不足になりがちな現代社会。エステも良いですが、こういったパーソナルトレーニングも一つの選択肢です。
エステで有効なメニューを施術しても、パーソナルトレーニングやホットヨガなどしっかりやったとしても、普段の食生活が乱れていては、次回通う時にはしっかり元通りになっていることもあります。
エステの痩身メニューやトレーニングの効果を最大限引き出すには規則正しい食生活が大事です。最近では、エステやパーソナルトレーニングでも、普段の食事メニューのサポートをしてくれるところも増えています。
顔のむくみを改善して小顔になりたい。肌の色を良くしたい。弾力を持たせたいなど、フェイシャルエステのメニューを簡単に解説していきます。
メニュー | 施術内容と期待される効果 |
---|---|
ハンドマッサージ | ツボを刺激しつつ、顔のたるみを解消。
リンパに老廃物を流していき、顔のむくみを取ってきます。 |
リンパマッサージ | リンパに老廃物を流すことを基本としたマッサージ。
コリの解消、疲労回復などの効果もあります |
ハイパーナイフ | 専用の機械を顔に当て、高周波を照射し、マッサージでは届かない部分の脂肪など流します。
コラーゲンの生成、血行促進、シワ対策、ハリや弾力をもたらす。 |
超音波 | 超音波で肌の深層部を温めて老廃物の排出を促進。
肌荒れ対策、肌のターンオーバーを促進 |
筋膜ツリー | 筋膜の緊張を解いて、リンパの流れを改善し、顔の脂肪の代謝を促進。 |
インディバ | 高周波で深部から温めて脂肪燃焼を促す。
フェイスラインを整えリフトアップ効果も期待できます |
LEDライトフェイシャル | 肌細胞の活性化が期待でき、色によって効果が異なります。
青色はリンパの活性化。 赤色でコラーゲンの生成など色々な効果が期待できます。 |
小顔コルギ | 韓国の民間療法で、骨や筋肉を刺激し、リンパや血行を整えます。
肌のたるみや、リフトアップに効果が期待できます。 叩く、さする、押すなど、個人差ありますが、痛いかも。 |
小顔にするためのフェイシャルコースも上述の通り、数多くあります。基本的には代謝を促進して顔のたるみや脂肪を排泄させていくことを手段として、その結果、小顔を目指していきます。
メニュー | 施術内容と期待される効果 |
---|---|
ディープ
クレンジング |
蒸しタオル、スチーマー、クレンジング料を利用して毛穴や角栓などの汚れを除去。 |
ラジオ波 | 深部から温めて代謝を促進、コラーゲンの生成を促し、プルプルの肌へ。
小顔効果あり。 |
イオン導入 | 皮膚の内部に直接浸透させます。
導入する成分で効果が異なる。
|
パック | コラーゲンやコエンザイムQ10、セラミド、プラセンタなど
有効成分を用途に合わせて、 石膏、ジェルパック、クリームパックなどで肌をケアしていきます。 |
超音波 | 1秒間に100万回以上の振動で肌細胞を活性化させ、
コラーゲンの生成によりシワ、たるみを改善、 血行促進で老廃物を排出させくすみや、むくみを改善、 毛穴汚れの洗浄もしてくれます |
ヒト幹細胞 | 新しい細胞の生まれ変わりや再生を促進してくれる細胞で、
成長因子やサイトカイン、インターロイキンやSOD等の酵素などの生理活性物質や コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、が含まれており、シワ改善効果や美白効果、抗酸化作用等が見込まれます。 |
コースによって効果も様々です。イオン導入やディープクレンジングなどの定番から、最近では、ヒト幹細胞が注目を浴びていますね。ちょっと、高額なのが悩みどころです。
当サイトでは全国200以上のエステサロンやクリニック等が掲載されており、それぞれ、体験談や口コミが掲載されており、★の数で評価が分かります。ただし、その人の主観で★の数や口コミが掲載されているので、サロンやクリニック選びの参考にするべきポイントを紹介していきます。
最初に回数分の契約をして高額な料金を支払ったものの、予約が取りづらくて、回数分の消化期限を迎えてしまい、通うことができないというトラブルも多発しています。「予約が取りづらい」なんて記載されている口コミがあるところは、躊躇した方が良いかも。
また、サロンで施術後に次回の予約が取れないサロンは毎回、予約確認を電話などで行う必要があるので、予約が取りにくいかもしれません。サロンやクリニックで予約専用のアプリなどがある場合は、予約できる日時が分かりやすいので、オススメです。
エステサロンや脱毛サロンなどの一部では、無料カウンセリングに来た客に対して、契約をするまで、帰してくれないといった強引な勧誘行為や、契約している客に対して、サロンが販売している保湿ケア用品等をしつこく販売する営業行為、回数プランの残り回数が少なくなった客に対しての契約更新してくれるまで返さないといった内容まで多岐にわたります。しかも、更新を断ったら、残りの回数分の対応が雑になるといったケースもありました。
口コミや評判の中で、そういった営業行為や勧誘行為の有無もしっかり確認しておきたいですね。
契約して通ったのに、結果が出なかったという口コミは要注意。
その人に合っていなかったのか、そもそも、実感するまで時間のかかるメニューだったのか?単純に口コミ内容をそのまま受け取るのは危険です。
脱毛の効果であれば、エステなのか医療機関なのか?効果が実感できる回数通っているのか?など、効果が無い理由が明確な場合もあるので、「効果が無い」という口コミは注意して確認しましょう。
そのエステサロンの口コミに、やたら、褒めまくっている口コミ、特に施術内容ではなく、スタッフの対応などに集中した口コミは、疑ってかかりましょう。
もしかすると、業者の書き込みの可能性や、そのサロンに努めているスタッフの口コミかもしれません。つまり自作自演の疑いがあるという事です。
何か気になる点や、「こうしてくれれば更に良い。」など、具体的な内容が含まれていない口コミはあまり参考にしない方が良いです。
サービス内容や料金が良心的にも関わらず、評価が極端に厳しく、罵詈雑言が並べられている口コミが多数ある場合は、競合他社が競合つぶしの為に、書き込みをしている可能性があります。その場合は、同様に検討している付近のサロンの口コミも確認してみましょう。 罵詈雑言や貶める内容が多数みられる場合は、他社または、他社から委託を受けた業者による口コミの可能性があります。
契約するサロンやクリニックの施術内容や期待できる効果などを理解して契約するのが当たり前ですが、契約内容や料金の支払い方法なども、しっかり理解したうえで契約しましょう。
「その契約思わぬ音しい穴あるかも?」
学割サービスを提供しているエステやクリニックがありますが、契約は17歳以下の未成年者の場合は、親権者の同席が必要になります。親権者の同意が無ければ契約できません。学生でも高校卒業後の18歳以上の成人であれば、自分の判断で契約できます。 医療ローンを組んで契約する場合も同様に未成年者の場合は、親権者名義での契約になります。
エステやクリニックの広告で「全身脱毛5回月額1000円(税込)!」こんな広告につられて契約する人もいると思います。
「月額1000円を5回通って、合計5000円で全身脱毛5回受けられる」なんてことはありません。
そもそも2か月から3ヶ月間隔で脱毛するので、この発想自体が疑問ですが、こういったトラブルは多いです。
本来は総額表記が義務づけられており、小さい文字で注意書きがあり、総額6万円で内訳は毎月の1,000円を60回払いでボーナス時に3,000円といったような記載がある筈です。総額表記が無ければ違法なので、そんなサロンやクリニックがあったら要注意です。
月額定額制といわれるようなサロンの場合は、実際に何回払うのか?総額は幾らなのか?しっかり把握しておきましょう。
先ほどの月額定額制などの場合、サロンやクリニックが提携している信販会社の医療ローンを組むことになります。
決済方法 | 医療ローン | クレジットカード |
---|---|---|
実質年率 | 2.5%~14% | 12%~14% |
最大支払回数 | 48回か60回 | 24回か36回 |
医療ローン | 銀行系 | 信販会社系 |
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実質年率 | 4~14%程度 | 4~14%程度 |
審査 | 厳しい | 優しい |
審査機関 | 数日から2週間 | 即日から数日 |
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