脱毛サロンでは過去3番目の大型倒産「シースリー」債権者約4万6000人

脱毛サロンでは過去3番目の大型倒産「シースリー」債権者約4万6000人
公開日:2023/09/28 更新日:2023/09/28

弊社は、令和5年9月25日、東京地方裁判所に対して、破産手続開始を申し立て、同日付で、同裁判所から、破産手続開始決定が発令されました。会員の皆様を含め、関係者の皆様に多大なるご心配、ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

引用元: シースリー 株式会社ビューティースリーの破産手続開始決定及びこれに伴う会員さまへのサービス提供に関するお知らせ
(株)ビューティースリー(TDB企業コード:989719972、資本金300万円、東京都江東区富岡1-13-6、代表田向隆行氏)は、2023年9月25日に東京地裁に自己破産の申請を行い、同日に破産手続きの開始が決定されました。この破産手続きの管理人として島田敏雄弁護士(所在地:東京都中央区銀座3-13-19、LM法律事務所)が選任されました。

ビューティースリー社は、2007年に設立された脱毛サロンの経営業者で、東京、神奈川、埼玉など関東地域を中心に、全国に63店舗を展開していました。彼らの強みは、女性専用脱毛サロン「シースリー」を提供し、無料カウンセリングや24時間オンライン予約、高級な雰囲気の個室を備えていたことです。近年、彼らはテレビ広告、Web広告、ホームページを活用して新規顧客を獲得し、地方主要都市に積極的に新店舗を出店しており、2019年7月期には売上高17億3958万円を達成していました。

美容脱毛サロン専門店「C3(シースリー)」の運営を手掛けていた。追加料金なし・回数無制限で利用できる通い放題プランが特徴で、全国100店舗の展開を目指していた。2017年7月期には売上高17億3958万円をあげていたが、10億2448万円の赤字を計上するなど、新規出店や広告宣伝にかかる先行投資が重い負担となっていた。また、以降は人手不足などもあり、出店計画を見直していたほか、予約の取りにくさを改善するため、超高速脱毛器の導入を進めていた。

引用元: 株式会社東京商工リサーチ 美容脱毛サロン大手「C3(シースリー)」を運営していた
また、本社ビルの2階には「シースリーTOKYOプレミアム店」を運営していました。

ところが、大規模な広告宣伝費用、急激な店舗数の増加に伴う固定費用の増大、無制限通い放題プランの提供により、既存顧客が増える一方で新規顧客は減少していました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全店舗が一時的に休業を余儀なくされ、事業環境が急激に悪化しました。さらに、積極的な新店舗出店、本社の移転、研修センターの充実などに伴う負担が増大し、債務超過の状態に追い込まれました。この間、同業他社との競争も激化し、2023年8月には一部店舗を別の会社に売却する措置を取りました。

多額の広告宣伝費が発生し、店舗数の大幅な拡大に伴い従業員の給与など固定費も増加、回数無制限で利用できる通い放題プランにより既存顧客が増える一方で新規顧客は減少していた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で全店舗休業を余儀なくされ、事業環境は大幅に悪化。積極的な出店や本店移転、研修センターの拡充にともなう負担が重く債務超過に陥るなか、苦しい資金繰りを余儀なくされていた。この間、同業他社との競合も厳しさを増すなか、今年8月に一部店舗を別会社に譲渡していた。

引用元: 帝国データバンク 株式会社ビューティースリー

ビューティースリー社の負債額は、約4万6000名の債権者に対して約80億円に達しており(債権の調査中)、エステサロン業界の倒産事例としては歴史上3番目に大きな負債規模となりました。

負債は債権者約4万6000名に対し、約80億円(債権調査未了)。脱毛サロンの倒産では、過去3番目の大型倒産。

引用元: 帝国データバンク 株式会社ビューティースリー

最後に、ビューティースリー社が提供していた脱毛施術サービスは、FAVORIX BEAUTY株式会社が一部を引き継ぐこととなり、詳細についてはFAVORIX BEAUTY株式会社から近日中に連絡がある予定です。

株式会社ビューティースリーが提供していた脱毛の施術サービスは、FAVORIX BEAUTY株式会社が一部引き継ぐ旨の報告を受けており、詳細については、同社より、近日中に連絡等がある予定とのことです。

引用元: 株式会社ビューティースリー 破産管財ホームページ 更新履歴


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