医療レーザー脱毛の永久脱毛の仕組みとエステの脱毛の違い

医療レーザー脱毛の永久脱毛の仕組みとエステの脱毛の違い

 医療用レーザー脱毛の最大の特徴は、皮膚や周囲組織などにダメージを与えることなく、活動期にある毛根だけを処理するという、きわめて高い「選択性」にあります。これは、従来の脱毛法には見られなかったとても大きなメリットです。この素晴らしい選択性により、副作用のない、本当の意味での永久脱毛が可能となりました。




レーザー脱毛とは?

 では、どうすれば、レーザーがそのような選択性を持つのでしょうか?毛根は透明で、直径200~300ミクロンメートル程の円筒形をしていて、周囲には茶色のメラニン色素が多く集まっています。また、毛そのものにもメラニン色素が多く含まれています。脱毛レーザーのレーザー光はメラニンによく吸収され、周囲組織には直接影響しない波長のものを選んでいますので、メラニンに吸収されたレーザー光の熱エネルギーは、やがて毛根部へ放熱され、毛根を処理することになります。

 現在、各美容外科の医療レーザー脱毛では、フルモト博士の開発した米国サイノシュアー社製アレキサンドライトレーザーと同様のモノを使用しており、これは、白人と比べ、肌の色が黒い日本人に最適なレーザーだと判断したからです。以降に、アレキサンドライトレーザーの優れた特性をまとめてみました。


アレキサンドライトレーザーの特徴

 レーザー光は元々波長が長くなるとメラニンに吸収されづらくなるという特性を持っています。では、つまり波長の短いレーザー光の方がメラニンを良く吸収されやすいのでいいのかと言うと、実はそうではありません。メラニンに吸収されすぎると表皮のメラニンに多く吸収されて深部にある毛根にまで光が届かないという問題が生じてしまうのです。結果、上皮は火傷になってしまうのです。

 そこで、着目されたのが、メラニンの分布状態です。メラニンは上皮、毛根と毛穴に沿って分布していますが、その分布密度は表皮よりも毛根部の方がはるかに高く、吸収される光エネルギー量は多くなります。したがって、表皮のメラニンの壁さえ通り抜けてしまえば、光エネルギーは毛根に吸収されやすくなるのです。

 アレキサンドライトレーザー(755ナノメートル)は、ルビーレーザーの半分の吸収率ですので、表皮を通過してくる光が多く、メラニンの密度の高い毛根周辺により多く吸収されます。

 また、毛根周辺の毛乳頭部には毛細血管が入っています。アレキサンドライトレーザー光はヘモグロビンにもよく吸収されますので、この毛細血管を熱でつぶし、毛根への酸素の供給を断つ効果が得られます。


少ない時間・回数で完了

 アレキサンドライトレーザーによる脱毛の臨床的特徴は、驚くほど短い治療時間で、しかもたった数回の通う回数で脱毛が完了する点にあります。さらに、痛みも少なく医師の指導の下に行われるという大きな安心感も兼ね備えています。

 今までエステなどを中心に行われていた電気針脱毛と比較すれば、いかのこの脱毛法が優れているかと言う事がおわかりいただけるでしょう。ちなみに、エステで行われている光脱毛は、医師の監督下にあるものではないので、法律で、出力が弱められたものになりますので、医療レーザー脱毛と同様の効果は得られず、近い効果が期待できると考えておくと良いでしょう。



脱毛にかかる時間

 電気針脱毛の場合、針を使用して、1本1本ずつ毛穴に差し込んで、脱毛を行います。これに対し、レーザー脱毛は、直接1センチの円形スポットで脱毛部位を次々に照射していきます。直径1センチ内にある毛穴の数を想像してみてください。電気脱毛で毛を1本処理している間に、レーザー脱毛なら数十本はまとめて脱毛することが出来るでしょう。驚くほど短時間で広範囲の脱毛が可能なのは、このためです。

 実際の治療時間は、両ワキで3~10分、両前腕で約30~45分、両下腿でも60分以内です。



かかる期間はどのくらい?

 治療期間には、個人差があり、脱毛部位や毛の生え方によっても異なります。治療回数は平均して5~6回程度が相場です。治療と治療の間隔は4~8週間程度、その間の通院はまったく必要としません。たとえば、スネ毛の脱毛でも、1時間の治療を4~8週おきに5~6回するだけで永久脱毛が可能です。

 脱毛後に毛が再生してくる割合は、1回目の治療後で40~50%、2回目の治療で10%、3回目では、わずか数パーセントに過ぎません。これは、すべて最新のデータですから、治療が進むにつれて、毛がどんどんなくなっていくという事になります。万が一、治療と治療の間に毛が再生してきても、それをそのままにしておく必要はありません。電気脱毛とは異なり、カミソリで自由に処理しても構いません。



トラブルが多いエステの光脱毛

 当サイトへの体験談を元にお伝えいたしますが、その人は来たるべき夏に備え、3月から雑誌などで派手な広告を繰り広げている大手エステティックサロンで「光脱毛」という脱毛をしてもらったそうです。

 都合で4~5回は通ったそうですが、何度やってもまた毛が生えてきてしまい、なくなるどころか、薄くさえならないというのです。月々のお給料やボーナスを脱毛に費やしていたので「大切なお金をみすみすドブに捨ててしまったようだ。」と、嘆いていらっしゃいます。さぞかし、悔しかったことでしょう。

 このように、エステで行われている光脱毛と言う謳い文句が付けられていても、施術の方法やメカニズムによっては首をかしげたくなるものがたくさんあります。なぜなら、現在のところ、医療レーザー脱毛は、医療機関でしか使うことが出来ない機械だからです。それも、医師の資格を持つ者が厚生省に届け出をした上で個人的に輸入をしているといった、とても貴重で高価な機械です。

 また、エステで従来行われてきた電気針脱毛にしても、欧米では医師の資格を持つ者だけが行うのが通常です。ですが、日本では、エステティシャンが、その勘だけを頼りに、どこにあるのか、どちらを向いているのか分からない毛根に向けて手探りで1つ1つ作業をしていくわけですから、考えただけでも恐ろしい事です。

 しかも、ワキ毛はおよそ400本あると言われているのですから、たった1回の施術で取り切れるはずも無く、結局は何度も何度も通わなければなりません。その際、施術期間は数か月にわたって、わき毛を伸ばしていなくてはならず、精神的にも、かなりの負担と担う事になります。

 料金に関しても、通常は1本の脱毛に月いくらと計算の仕方をとっているところが大半なので、全部終わってみると莫大な金額になっていたという金銭的なトラブルも少なくありません。

 技術や衛生面でもかなりの差があると思われ、針などに雑菌が付着していて化膿した。ケロイド状に皮膚が腫れたなどといった苦情が消費者センターに寄せられていることがあります。



エステの脱毛と医療レーザー脱毛の違い

 レーザー脱毛は、皮膚の色に反応しない光を脱毛マシンから照射して、毛根のメラニンの色に反応し、メラニンが脱毛マシンから照射されるレーザーを吸収しやすい特性を利用し、吸収した光が、やがて熱を持ち、毛が伸びる状態、つまり毛根部分で血管に流れている栄養を毛乳頭が吸収し、その栄養素を毛母細胞に送り、毛母細胞がその栄養を基に細胞分裂することで、毛が伸びるという状態になります。

 この毛母細胞が細胞分裂をする際に分泌するのがメラニンです。つまり、脱毛マシンから照射される光やレーザーを吸収して熱を持って処理する相手は、この毛母細胞ということになります。

 毛母細胞の動きを停止することができれば、毛の再生、成長のメカニズムが無くなるので、生えてくることはありません。これで、永久脱毛が医療レーザー脱毛では成立します。


違いはマシンの出力にあります

 エステや脱毛サロンで行われている光脱毛と、どう違うのか?結論から言えば、マシンの出力です。脱毛のメカニズム自体は同じなのですが、医療機関と異なるため、医療行為としての脱毛をすることが法律で出来ません。

 法律で許諾されている範囲ということで、脱毛マシンの光の出力が弱められています。1回の施術料金は非常にお手軽で安いのですが、毛根が深い位置にあるような毛に関しては、数回の通いをどうしても必要としてしまいます。たとえば、両ワキや、ビキニラインのようなアンダーヘアの処理になると毛の色が濃く太い分、毛根が深い位置にあるので、どうしても光が届かない為に、光脱毛では、かなりの回数の通いを要してしまいます。光脱毛のメリットは料金が安いかと思います。

 また、医療レーザー脱毛は出力が強く、毛の色が濃く太い、毛根が深い位置にある毛に効果を発揮しますが、毛の色が濃ければ濃いほど、メラニンの熱吸収力も高まり、高熱を発してしまい、しかも、毛根が深い分、近くに、神経が流れていることも少なくなく、痛みを感じてしまう事があります。

 その点エステや脱毛サロンのマシンは、もし、深い位置の色の濃く太い毛根に照射が出来た場合でも、脱毛マシンの出力自体が弱いので痛みを感じにくいというメリットがあります。


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